「雅子さま」と相似形! 「ウィリアム王子夫妻」のクリスマスランチ欠席

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“お正月を家族と過ごす”が日本式なら、“クリスマスは家族と”が欧米スタイル。そしてそれはロイヤルファミリーとて同じことなのだが、くしくも日英で相似形の“事件”が起きていた。

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 まず、我らが皇室で起きたことを振り返ろう。2008年元日のことである。

「元日には“新年祝賀の儀”という、重要な儀式があります」

 と皇室記者が解説する。

「ところが、雅子妃は天皇皇后両陛下への挨拶を済ませただけで、“祝賀の儀”を欠席。ご病気ですからそれ自体は致し方ないとしても、その後、東宮御所に戻られて小和田家のご両親や妹さんと共におせち料理を召し上がった。それで、“陛下がご公務をこなす中でお気遣いが足りないのではないか”と疑問の声が上がったわけです」

 世に言う“小和田家おせち事件”である。

 そして、つい先月、なんと英国王室でも驚くほど酷似した“事件”が起きた。

「ウィリアム王子夫妻が、女王主催のクリスマスディナーを欠席し、キャサリン妃の両親とのディナーに興じたのです」

 と、在英ジャーナリストが解説する。

「英王室ではクリスマス当日、女王領地内にあるサンドリガムハウスと呼ばれる屋敷に一族が集まり、教会での礼拝に出席した後、全員でランチ。そして15時に女王が全英連邦に向けてスピーチを行います。これを一同揃って聞いてから、ディナーも家族全員で頂く、というのが長年のしきたりになっています。チャールズ皇太子との関係がうまくいっていなかった故ダイアナ妃すらも、この儀式には同席していました。それが今回、完全に破られてしまったわけです」

“事件”は現地紙デイリー・ミラーが、〈きわめてミドルトン家的なクリスマス〉という皮肉めいた見出しで、〈昨年と同じようにサンドリガムで女王とフィリップ殿下が催すクリスマスディナーに参加するだろうと予測していた王室ウォッチャーらは、公爵夫妻のこの決定に眉をつり上げた〉

 と報じている。もっとも、キャサリン妃が現在第2子を妊娠中であることも手伝ってか、さほど大きなスキャンダルにはなっていないようである。

■“妃になりたい”は1%

 先のジャーナリストが苦笑する。

「ダイアナ妃の一件、そして不倫の末に結婚したカミラ夫人の件などで、王室の威信はすっかり地に堕ちてしまっていますからね」

 キャサリン妃が第1子を出産したのは13年7月。当時の英国民のフィーバーぶりは記憶に新しいが、どうやらそんな雰囲気も様変わりしているようで、

「ニューズウィーク誌が昨年英国女性を対象に行った調査によると、“キャサリン妃のようになりたいか?”という質問に対して、“なりたい”という回答は1%未満。実家の出しゃばりぶりも災いしたかも」(同)

 皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏が言う。

「王子たちは、若くして悲劇的な形で母親を亡くしていますから、家庭的な雰囲気に憧れがあるのだと思います。伝統を守りながら、新風を吹き込む……プリンセスの難しい役どころです」

 王子、国も身分も違えども、細君とその家族への気配り、頭が下がります。

「ワイド特集 めでたくもあり めでたくもなし」より

週刊新潮 2015年1月15日迎春増大号掲載

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