YouTubeの申し子「ベビーメタル」基礎講座

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 AKB48や“ももクロ”が跋扈するアイドル業界において、目下勢力拡大中なのがBABYMETAL(ベビーメタル)である。2010年に「さくら学院」なるグループから派生したユニットで、17歳と2人の15歳からなる3人組。彼女たちの特徴を音楽評論家氏に解説していただくと、

「アイドルとメタルの融合をテーマに活動を展開し、影絵で狐を作る形の“フォックスサイン”など、狐がモチーフです。メタル有名作のオマージュ曲が多く、ファンもいわゆる“追っかけ”然としていない。メタル好きの兄ちゃんが多いですね」

 14年は、レディー・ガガ(28)のツアー前座を務めたほか、欧米4カ国を回る世界公演も催行。11月のロンドン公演には5000人を動員、その模様はNHKで特集を組んで放映されたほどなのだ。

 なぜ、海外でそれほど人気なの?

「10年にYouTubeに投稿されたインディーズデビュー曲『ド・キ・ド・キ☆モーニング』が注目されたためです。新年1月10日にはさいたまスーパーアリーナで“新春キツネ祭り”と題した公演を行いますが、2万人規模の会場ながらチケットは即完売し“逆輸入された時代の申し子”といった感です」(同)

“外国人気”の威を借る狐……それはともかく、しばらく熱は冷めなさそう。

「所属事務所のアミューズにはPerfumeの成功という前例があり、あちらはテクノとの融合、こちらはメタルと“異色アイドル”のノウハウが蓄積されている。プロデューサー“KOBAMETAL”の正体を隠しミステリアスな雰囲気を醸すのも、アミューズの戦略でしょう」(芸能記者)

 2015年は狐年?

週刊新潮 2015年1月1・8日新年特大号掲載

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