年収4億円「市川海老蔵」が目指しているのは預貯金10億円

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 片目は正面を見て、もう一方の目を中央に寄せる。歌舞伎の“にらみ”は、市川宗家『成田屋』だけに継承される見得の1つだ。本業のみならず、映画やテレビで大活躍する市川海老蔵(37)が亡き父から受け継いだのは、自慢のお家芸だけでなく巨額の借金も。完済まで道半ばだというのだが。

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 突然、市川宗家に不幸が降りかかったのは1992年のことだった。スポーツ紙記者によれば、

「団十郎さんの義父が不動産投機に失敗して、保証人だった彼が19億円もの借金を背負い込む羽目になりました。それで都内の自宅を担保に差し出して、松竹に肩代わりしてもらったのです」

 2013年の団十郎他界後は、惣領の海老蔵が“負の遺産”の返済に汗を流している。演劇ジャーナリストが言うには、

「松竹名義になった家と土地の評価額は、約6億円。残りは市川親子のギャラの一部が“天引き”されて返済に充てられました。団十郎さんが亡くなった時、借金の総額は3分の1を切ったと聞いたので、まもなく完済するでしょう」

 14年の海老蔵は、本業以外にも映画『喰女―クイメ―』やドラマ『弱くても勝てます』などに出演している、また、CMも2本あり、あの暴行事件が遠い昔の話のような活躍ぶりなのだ。で、一体、いくら稼いでいるのか、梨園関係者が見極めると、

「歌舞伎役者のギャラは基本給と出演料があり、彼の基本給は月300万円で、出演料は基本給と同額。14年には松竹の5つの演目に出演したので、最低でも合計5100万円。他の収入を合わせると、過去最高になると言われています」

 広告代理店の幹部が推測するには、

「映画のギャラは800万円で、ドラマは約600万円。CMは1本2000万円ですが、アメーバブログの広告収入が大きい。彼のブログは、月間1億2000万ビューを記録したこともあり、これだけで年間4300万円以上を手にしました」

■13代目の襲名披露

 ざっとソロバンを弾いてみると、年収は約1億5000万円。ちなみに、04年の“長者番付”では1億4000万円だった。

「海老蔵さんは、自主興行でもっと儲けていますよ。14年の自主興行は、『ABKAI』など41回。客席が多いもので1公演1億円以上、座席が少ない時でも1000万円単位の“あがり”が見込める。彼のポケットには、最低でも2億5000万円が入った計算になります」(梨園関係者)

 〆て約4億円だが、いまだに自宅と土地の名義は松竹のままなのである。

「海老蔵さんは13代目を継ぐために資金が必要で、今は返済を中断しています。襲名披露には、大物役者に口上をお願いする“お礼”が必要ですし、スタッフの飲食費なども成田屋さんの自前。団十郎という看板を考えれば、費用は10億円を下りません。市川宗家の襲名は、先代の死去から5の倍数の年に行うのが慣例なので、早ければ18年に襲名披露が行われると思います」(同)

 邪気を払うと言われる“にらみ”。これで夜遊びの虫が退散すれば、無事に大名跡を継ぐことができる?

「ワイド特集 羊の皮を被った狼 虎の皮を着た羊」より

週刊新潮 2015年1月1・8日新年特大号掲載

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