GWにオススメ! 安倍首相も乗車した「北三陸号」で「あまちゃん」の舞台へ

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 4月27日(日)、岩手県を訪れた安倍晋三首相は、三陸鉄道北リアス線の列車に乗車した。首相が乗車したのは陸中野田駅から普代駅までで、レトロ車両の座席に座って車窓から沿線の様子を視察した。また乗車した列車に連結されていた新型お座敷列車に移動、乗客と話をする場面もあった。

 安倍首相が乗車した列車は、久慈駅12時15分発宮古行きの列車で、このゴールデンウィークに合わせて走り始めた「北三陸号」を連結していた。ややこしいがこの列車は毎日運転される定期列車だが、5月3日から6日は毎日、5月6月の土休日には、新お座敷車両を使用した「北三陸号」(全車指定)が連結される。安倍首相が乗客と会話を楽しんだのは、新お座敷車両だった言うまでもなく「北三陸」とはNHK「あまちゃん」の舞台となった北三陸鉄道に因む。

 写真は4月6日に全線開業記念列車として走った新お座敷車両。掘り炬燵にテーブルもあるので、ゆっくりと食事もできる。その後ろに見えるのがレトロ車両。

 三陸鉄道の話では、大型連休中は久慈発の「北三陸号」は満席だが、宮古15時05分発久慈行きの「北三陸号」にはまだ若干の余裕があるという。もっとも自由席となるレトロ車両も充実した設備と大きな窓を備えているので、こちらでも十分に旅を楽しむことができる。

 もし宮古からこの列車に乗る旅をするなら、三陸南部の気仙沼や大船渡から被災地の復興の様子を見ながら、北上するのがよいかもしれない。気仙沼から大船渡・盛まではBRT(バス高速輸送システム)の便があり、途中の陸前高田付近では大規模な復旧工事が行われているのが見える。

 盛から釜石までは三陸鉄道南リアス線がある。三陸鉄道南リアス線には新型レトロ列車を使用した「春風しおさい号」が5月4日~6日に運転予定。北リアス線よりも南リアス線の方が海がよく見えて、車窓からの眺めがよい。天気が良ければ海の碧さが目にしみる。

 運が良ければ、釜石では、4月からJR釜石線に走り始めたSLの煙と石炭の匂いを体験できるかもしれない。鉄道だけでも十分楽しめる三陸の旅だが、もともと海の幸の宝庫。事前検索次第で五感を満足させる旅ができるはずだ。

 お出かけ前には三陸鉄道のホームページなどを確認、「北三陸号」や「春風しおさい号」の座席予約は三陸鉄道へ。さらに三陸鉄道旅客サービス部長の冨手淳氏著『線路はつながった』(新潮社刊)を読むと、より旅の味わいが深まるだろう。

デイリー新潮編集部

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