コンサルが教える「転職で失敗する人」の3つの共通点

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 年度切り替えに伴う退職者の後任補充や新規事業のスタートなどで、中途採用ニーズが高まる3月。忙しい仕事の合間を縫って、履歴書を書き面接に行き、ようやく手にした採用通知なのに、実際に転職してみたら、前の会社の方がまだましだった……。
 そんな話をよく聞きます。キャリアアップを目指しての転職のはずが、なぜ不満だらけになってしまうのでしょうか。

■なぜ理想の職場が見つからないのか

 自らもNHK勤務を経て、ボストンコンサルティンググループから、外資系テレビ局と、キャリアアップの転職に成功してきた経験をもとに、現在は企業や個人のコンサルティングを行っている佐藤智恵さんの語る、「転職で失敗する人」の共通点とは――。

1.感情を整理するのが苦手
「上司とそりが合わない」「労働時間が長すぎる」「自分のやりたい仕事ではない」「給料が安い」など、転職しようと思う理由は人それぞれ千差万別ですが、「それ、全部です!」と思ったアナタは要注意。
 理想的な上司の下で、残業なしで自分のしたい仕事をして高給がもらえる――そんな転職が叶えば最高ですが、現実はそううまくはいかないもの。自分は今の仕事の「何が一番イヤなのか」を明確にできないと、会社は変わっても不満はそのまま、なんてことも。

佐藤智恵さん

2.他人に期待しすぎる
ようやく転職に成功しても、ほどなく結局は前の会社にいたときと同じような状況に追い込まれ、またまた転職したくなるのがこのタイプ。自分は変わる努力をせずに、環境さえ変えればなんとかなるという甘い考えで職を変えると、キャリアアップどころか転職を繰り返した分、不利になってしまうばかりです。

3.「自分の幸せ」に無頓着
「自分の希望する職種であればどんな会社でもいい!」と思い詰めているアナタも要注意。あこがれの職種につければ、労働時間が長かろうが、給料が安かろうが全然構わないし、それが幸せ!と思えるほどの強い決意ならば別ですが、たいていの人は、そうは思えずまた思い悩むんだとか。思い込んだら一筋、もかなり危険度が高そうです。

■悩みの本質さえつかめれば、転職だけでなく人生も思いのまま?

 転職を考え始めたら、まず最初にすべきなのは、

○悩みを整理して、現状の問題点を正確に把握すること
○現状の問題点を、自分で解決する道がないか考えること
○転職の基準を「自分がより幸せになる」に設定すること

例:「営業職が向かない!」と思っているあなた

 これ、実は転職だけでなく、ほとんどすべての悩み解決に共通するスキル。佐藤さんは、『悩みの99%が一気に解決! 魔法のコンサル思考術』のなかで

「世の中に解決方法がない問題など、ほんの一握り。
 あらゆる問題には、解決への道が必ず存在します。
見方や考え方をちょっと変えるだけで、その道はひょっこり姿を現すのです」

と語っています。
 上記の3つのタイプに心当たりがあったアナタは、転職をきっかけに、悩みに対する考え方を根本的に見直してみるといいでしょう。

デイリー新潮編集部

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