注目の“美人ドルフィンスイマー”は東大院卒のリケジョ!

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 ちょうど1年前の2月、神田のオリンパスギャラリーで開催された写真展「イルカの暮らす島」の会場は、平日でもたくさんの人が訪れて、外の寒さを忘れさせるような熱気に包まれていた。「ドルフィンスイマー」という、あまり聞きなれない肩書きをもつ鈴木あやのさんの個展である。

■写真展をきっかけに大ブレイク

 御蔵島を舞台に、白いビキニの水着に長いフィンをつけてイルカたちと戯れながら泳ぐ姿――それがドルフィンスイマーとしての鈴木あやのなのだが、このときの個展には自身が泳ぐ姿を撮った写真はわずかしかなく、主役になっていたのは「鈴木あやのが撮ったイルカたちの姿」だった。水中モデルとしてではなく、写真家・鈴木あやのを前面に打ち出した写真展だったのだ。

鈴木あやのさんが水中で撮ったイルカの姿

 以来、彼女への注目度は一気に上がった。7月に初めての写真集『イルカと泳ぐ』(新潮社)を刊行、テレビ東京「ソロモン流」にも出演し、その後も朝日新聞の「逆風満帆」掲載、日経ビジネス「THE100 2014日本の主役」に選ばれたりと、各メディアから引っぱりだこの状態が続いている。

イルカと戯れながら泳ぐ(写真集『イルカと泳ぐ』より)

■研究開発職からドルフィンスイマーへ

鈴木あやのさん

 彼女がこれほど注目されている要因は、もちろんドルフィンスイマーとしての美しさや、間近でイルカの生態を撮影する写真家としての活動がベースにあるのだが、ちょっと変わったその経歴にも目を引かれずにはいられない。

 東京大学農学部卒。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。その後、人もうらやむふたつの大企業の研究室に在籍するも、自分の生き方に疑問を抱き、ドルフィンスイマー、水中写真家の道へと進んできた。

 彼女自身がインタビューなどでそのことを話すようになると、各地で催されている講演会には、生き方に悩む同世代の女性たちの姿も見られるようになった。彼女の写真が多くの人の共感を得られるのも、その背景に秘められた苦悩と希望の日々があってこそなのだろう。

 あの個展から1年。今度は2月7日、日本テレビ「未来シアター」に登場する。東大院卒のドルフィンスイマー、写真家への注目度は、今年もさらにアップしてゆきそうだ。

デイリー新潮編集部

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