百年前の装備で山を行く サバイバル登山は究極の登山

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 湖畔のキャンプ場でのバーベキューや世界遺産に指定された富士山など、アウトドア人気は今年もまだまだ続きます。おしゃれな山ガールもたくさん登ってます。アウトドア・合コンが流行る気配も。

 でも近年、山に登る装備がどんどん新しくなって、逆に人間と自然との距離が遠くなってきました。

 山に入っても整備された登山ルートがあり、テントも軽量、食事は携帯食料と性能の良いバーナーでカンタンお気楽。そんな現代登山を真っ向から否定し、テントもコンロも燃料も持たずに、米と味噌だけで埋もれてしまった道なき古道を辿っていく――これがサバイバル登山です。

 たとえば若狭から京都へ抜ける『鯖街道』を昔の急峻なルートで行けばどうなるのか?

 先ごろ『百年前の山を旅する』(新潮文庫)を上梓した登山家の服部文祥さんは菅笠をかぶり、わらじを履いて古道を辿ります。そこには現代人が忘れてしまった、登山の厳しさと自然とのふれあいがあります。

 ウルトラライト・ハイク、山岳マラソンも最近のトレンドですが、これから一部の登山者はさらに純粋な、「装備なし」の山登りも注目しています。

 古典的で最先端の山行、それが「サバイバル登山」なのです。普通ではなかなか味わえない世界をあなたも覗いてみませんか?

デイリー新潮編集部

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