ヒーローの裏側にあった野望と嫉妬/『ウルトラマンが泣いている』

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「ゴジラ」や「モスラ」に心躍らせた世代にとって、円谷英二の名は不世出の天才として記憶に刻まれている。
 この「特撮の神様」によって創設された円谷プロの半世紀にわたる興亡と、彼が残した遺産を継承した円谷一族がたどった栄光と挫折の歴史を描く本書の著者は、円谷プロの六代目社長で、英二の孫に当たる。本書には、家族だけが知る同族内の生々しい葛藤、経営者ゆえ直面せざるを得なかった厳しい現実、時代の変化に翻弄されるキャラクターなど、外部からはうかがい知れない円谷プロの赤裸々な内実が記録されている。...

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