九州版オリエント急行「ななつ星in九州」のお披露目に行ってきました。

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 本日、10月15日より運行を開始する豪華寝台列車「ななつ星in九州」のお披露目がJR九州小倉総合車両センターでありました。すでにニュースなどでその様子をご覧になった方も多いかと思います。9時半ごろからセレモニーが始まりました。すでに30度を超え、直射日光を浴びながら、唐池社長と水戸岡鋭治氏の挨拶を聞き、その後除幕です。汗だくでカメラのファインダーが曇ります。

 機関車と客車7両にはこれまで黒いラッピングが施されていましたが、きょうそのベールを脱ぎ、マジョーラの高貴な姿を現しました。磨き上げられた車体に、ヘルメット姿の自分が映って、ギョッとしました。

 今日のお披露目で私がもっとも知りたかったのが、客車の形式でした。7月22日のこのブログで触れましたが、これだけ豪華な車両であれば、「イ」を復活を期待したい、と書きました。真っ先に客車の形式を確認しました。

 マイ77-7001、マシフ77-7002、マイネ77-7003、マイネ77-7004、マイネ77-7005、マイネ77-7006、マイネフ-7007。機関車はDF200-7000です。

 製造会社のどなたかの提案だということを聞きました。ふつうに「2等車=ロ」を使用する案もあったそうです。「ロ」ではこの豪華さにふさわしくありません。やはりななつ星には「イ」が似合います。昭和35年に等級の見直しで「イ」が消滅して以来ですから、50年以上の時を経て復活したわけです。

 これまで様々な「常識」に挑戦してきた水戸岡氏とJR九州ですが、ここでも常識を覆してくれました。形式ひとつでもこだわる姿勢に、このプロジェクトにかける意気込みを感じますし、そのことに素直に敬意を表したいと思います。

取材協力:JR九州

[著者]Web日本鉄道旅行地図帳編集部 田中比呂之(ひろし)

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